60℃のお風呂は熱くて入れませんが、60℃のサウナには入れます。 なぜ?
いくら熱好きの方でもさすが、60℃のお風呂は熱くて入れません。
しかし60℃の低温サウナなら、平気で入れます。
「あたりまえでしょう」、と言ってしまえばそれまでですが。
大好きなお風呂の何気ない疑問そして熱について、ちょっと気楽に解説しましょう。
“なぜ同じ60℃なのに、サウナとお風呂で熱さが違うのか” と疑問を持つ人はすごい!
確かに60℃のサウナ(空気)だと熱く感じない、丁度いいのに、60℃のお風呂(水)だとすごく熱くてお風呂に入れませんよね。
さて、体温36.5℃の人が60℃のサウナ(空気)とお風呂(水:液体)に入るとします。
体温36.5℃に対してサウナ・お風呂60℃と温度差がある場合、熱は、温度の高いところから低いところに伝わります。
この時の熱の伝わり易さ(熱伝導率)は水と空気では異なります。
熱伝導率は、水は0.6に比べ、空気は0.024と水が25倍大きいので、水は空気より25倍熱を伝えやすいのです。
そのため、水の方が早く熱を伝えるので、水(お風呂)の方が熱く感じてしまうのです。
熱いお茶の入った缶とペットボトルの場合も同じです。
缶とペットボトルを手で握ってみると、お茶の温度は同じでも、缶の方が熱く感じます。
これはペットボトルの伝導率0.41より,アルミ缶の伝導率236の方が高いので,より多くの熱が手に伝わるためです。
ダイヤモンドの溶器だったら、缶よりもっと熱く感じますよ。
やっぱ、ほっとは、ほっとするよね。ほんと(ホットに)に!-----ほっと3段活用(単なるダジャレ)
逆に、凍ったアイスクリームを食べる時、ポリ製やアルミ製のスプーンより、ダイヤモンドのスプーンの方がアイスクリームは溶けやすい。(原理:熱は高い方から低い方へ伝わる。手の熱がスプーンからアイスクリームに伝わる時、一番早い(熱伝導率の高い)のはダイヤモンドだからです。)
(ダイヤの例が多いですが、ダイヤは単に炭素(C)の集まりです。なのになぜ人気なんでしょう)
他にも気付いていないかもしれませんが、こんな例もあります、
・熱いお鍋を乾いた布巾(空気)で持つより、濡れた布巾(水)で持つ方が熱い。
・アイロンがけの時、乾いたシャツをアイロンかけるより、霧吹(水)をかけてアイロンがけした時の方が、シャツは熱い。
熱い物を持つ時、つい、冷たい水けを含んだ方が、持ちやすいと思いがちですが、水は空気より熱を伝えやすいので、乾いた布より湿った布の方が熱く感じます。気をつけましょう!
ちなみに、子供が保育園、小学低学年の頃、朝は毎日“子供のおでことごっつんこ”、子供の方が熱いと要注意!熱は、高い方(子供)から低い方(親)へ伝わり、子供の発熱チェックになる、スキンシップにもなる。
結構、生活に根付いた例が多いのは、やはり長い主婦経験がにじみ出ています。
今でこそ、週末しか自宅に帰らない単身生活ですが、朝・昼(弁当)・晩の食事、洗濯、掃除と2人の子育てをしながら研究生活を送ってきました。
ご飯こぼした、おしっこちびった、ゲボ吐いた、怪我した、熱出た、学校から呼び出しが来た、
近所から苦情が来た等
つい、子どもを叱ってしまいますが、働きながら子育てのお母さん、“今”を大切に頑張って下さい。
大変な “今” が貴方にとって最高な時です!
長い人生から見ると、子供と一緒に暮らすのは人生のほんのわずか(長くて20年)です。
でも、年を取らないとそれが分かりません。そして、子育ては実験みたいには “やり直しがききません”。
ここで、お母さんがつい、子供に怒り叱ってしまうときの対処法をお知らせ!
お母さんが怒り叱るには最初の原因(一次感情と言うそうです)、心配したから、不安だったから、落胆したから、悲しみ、痛み、寂しさがあったから、怒りとして伝えてしまい、子供はそれに反発して喧嘩になったりします。
本当は、お母さんは、心配させた行為に対して、不安にさせた行為に対して怒りを感じたのであって、子どもが無事で、大したことなく本当は、ホッとしたはずです。
この時、「お母さんは心配したよ」 と抱きしめてから 「こんな事しちゃダメだよ」 と叱りましょう。
即ち一次感情を素直に子供に伝えることです。(どこかの記事で読みましたが、納得)
ちなみに、私は、最初から叱っていました。-----反省
ホッとするお話しを1つ!
昔、研究職は地味な職業で、多くの研究者は貧しかった。
(でも心は豊か、ノーベル賞を取るぞと夢があった)
そんな折、2人の子供とお風呂に入っているとき、
長男が、「母さん大丈夫だよ。僕、金の玉を2つ持ってるから、母さんに1つあげるよ。」
と、なんとも嬉しく、ほっこりしました。
「今は、まだ大丈夫だからしまっておこうね」 と言い、
弟に聞いてみると 「僕はあげない!」 と現実的。
子供に教えられ、学び、成長し、母は、優しく強くなる!
バンダナ先生の教訓より