バンダナ先生・伊藤要子のブログ


No.20191122 オシッコの時間21秒に内なるストレスを排出し、優しい心になる!

お風呂に入ると、ホッとしますよね。

 

あのホット感大好きです。

 

お風呂のホッと感には劣りますが、オシッコの後のホッと感もなんか救われた感じですよね。

今回は、「オシッコにかかる時間は、3kg以上の哺乳類はみんな約21秒と同じ」というお話。

 

さあ、みんな、イライラしたり、行き詰まったら、トイレに行って、21秒間オシッコしよう!

 

「体重3kg以上の哺乳動物の排尿にかかる時間は21±13秒と一定である」
Duration of urination does not change with body size

 

PJ. Yang et al. PNAS August 19, 2014 111 (33) 11932-37.

 

という論文について、4人の医師が楽しく議論し合う内容が、臨床ニュースで

 

取り上げられていました(201909273.com)。私も素晴らしい論文だなと思って

 

調べてみたところ、なんとイグ・ノーベル賞2015年物理学賞を受賞している。受賞のヤングさんはインタビューで、「比較的大きな種には「縮尺法則」が驚く程一定している。様々な目的に対応する拡縮可能なデザインがあるかもしれない」と。

 

論文の内容は、「米アトランタ動物園の動物たちを対象に排尿の高速ビデオ撮影と流量測定を行い、体重による排尿の流体力学を検討した。その結果、体重3kgを超える哺乳類が排尿で膀胱を空にするのにかかる時間はネコからゾウまで一定で、21±13秒の範囲に収まることが分かった。」というのです。すなわち、オシッコにかかる時間は、ネコ、ヒト、ウシ、ゾウまで、約21(8秒~34)と一定だというのです。これは、ブログで皆さんにお知らせねばとその論議をまとめてみました.(ちなみに、ネズミのオシッコは約1秒未満。小動物の排尿時間は大きく異なる。)

                 みなさん、早速、ストップウォッチをもって、トイレで確かめてください。

ちなみに、旭川医科大学病院臨床研究支援センターの松本成史先生の調査によると、日本人の排尿時間は男性で平均29.00±20.62秒、同女性で18.05±12.48秒となり、男性の方が10秒以上長かった、ということですが、やっぱりヒトも2030(21±13)と同じオシッコの時間はおどろくほど一定している。

 

そこで、まずは、「排尿時間は約21秒と一定」の謎を3方向から検討した。

 

1、約21秒前後の排尿が哺乳類には最適なのだろうか?

 

この論文によると、

 

・尿道の長さや直径、膀胱の容量は動物の体重に比例するけれど、膀胱の圧は体重にかかわらず一定ということです。

 

これらの動物の尿路もヒトと同様、移行上皮細胞(この細胞は伸び縮みするので、オシッコを貯めることができる)とすると、その伸びる割合は種を超えてほぼ一定ということです。ゾウだから細胞サイズが大きいとか、すごく伸びるということではなく、

ネコもヒトもゾウも膀胱の伸びる割合は同じということです。

1-1.膀胱や尿管の細胞に負荷を掛けず、最適な時間で排尿するようにできているらしいのです。

 

外敵のことを考えたらなるべく短時間でオシッコを切り上げた方がよい。

 短く8秒未満で膀胱を空にしようと思ったら、圧がかかりすぎて尿管が破裂する。膀胱の壁が耐えきれなくなってしまう。

 

1-2.尿道の径がもうちょっと広ければスピードは速くなるのに、適度に狭くなっているということは。

 ・適度に時間をかけるメリットが他にあるんじゃないか。

 

・時間が短いとマーキングが十分にできないんじゃないか。

 

・おしっこには、自分の存在意義を出すための役割がるんじゃないなか。

 

・シャーと数秒で出すより、21秒くらいかけて、ある程度振りまく方がよいのじゃないか。

 

1-3.この論文では、身体の大きさと尿道の長さ、尿道の径は比例しており、また、膀胱の容量も身体の大きさに比例していることが示されている。すなわち、身体の大きさによって尿道、膀胱のサイズが決まっているということ

 

・尿道の径が広いと締められないし、狭いと排尿時間が長くなる。

 

・身体の大きさに対して膀胱が小さいと回数が増えるし、大き過ぎると重たくなってしまって、外敵から身を守る(逃げる)のに不利になってしまう。そのバランスが重要

 

・排尿に時間がかかり過ぎると敵から逃げるのに大変だし、ある程度溜められないとトイレばかり行って不便だし、尿管に負荷がかかるのも困るし、ある程度マーキングもしたい。

 

 

すなわち、これらの条件の中で行き着いた最速、最適な時間が21±13秒で一定であったということなのか?

 

全ての生物の体というものは、その生物種に合ったベストな形に最適化されてきている

 

2、21秒かけて排尿するメリットがあるのか?

 

生物には何百万年、何千万年という進化の結果「これが今生きる上で一番よい」という最適解がある。

20秒くらいかけて排尿するメリットというのは、あるかもしれない?

 

2-1. メンタルヘルスの領域に「暗示放尿」という瞑想的手法がある。

・暗示放尿とは、排尿時には目を閉じて、「体の内側から外側へ、嫌なものをおしっこに乗せて全部排出する」というイメージを頭に浮かべて、放出する感覚に集中する方法。

 ・精神面を整えるという意味合いで、アスリートが試合前によくやる方法。

 ・20秒くらいあれば集中しやすいし、メンタルを整えやすい、20秒くらいの感覚が一番気持ちよいと言えるのかもしれない。   すなわち、

 

20秒くらいが整える時間にちょうどいい。

2-2. 精神の浄化作用に「カタルシス」という精神療法がある。

*カタルシスとは、精神医療においては「抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積した感情を除去することで症状を改善する精神療法」を言います。

 

・人間は基本的に、体の内から何かを外に出すという行為を「気持ちよい」と感じる。

歌とか、声、汗、精液、便、尿も同じで、「内から外に出す」という行為そのものが気持ちよい。

・膀胱圧やスピード感、持続時間、すべての条件がベストと感じられるのが、21秒であると。すなわち

尿の場合には、一番気持ちよさを感じる持続時間が「21秒」なのかもしれない

2-3. 超一流のビジネスパーソンは秒単位で時間を切り詰めて生きているけど、おしっこの時間は削らない。

 

・『一流のビジネスマンは2秒でおしっこをする』っていう本は、ない。

・一流のビジネスパーソンであっても、むしろ、「この排尿時間が気持ちよい」と思っているのでは。

・2秒でおしっこすると体に悪い気がする。尿道も切れるかもしれない。本能的な調整。

排尿1回にかける21秒が哺乳類に等しく必要な時間だと考えると、身体の思うまま、本能に正直に生きることが、身体にとって一番気持ちがよいということなのかもしれない。   よって、

 

人生には切り詰めちゃいけない時間もある。「オシッコの21秒を切り詰めてはいけない」

3.、排尿にかかる21±13秒を有効活用する

 

3-1.  リラックスに必要な最小限の時間に何か意味があるのではないか

 ・排尿するとホッとする感じがする。短すぎるとリラックスしきれない。

・「ちょっと落ち着く」のに必要な最小単位が20秒前後なのだとしたら、たまたまの21秒なのではなくて、何かにリンクしている可能性はないか。例えば、交感神経有意から副交感神経優位への切り替え時間

・欠伸(あくび)は最初から最後までで20秒くらい?……副交感神経優位になる。

・排便には副交感神経しか関わらないのに、排尿には交感と副交感の両方の自律神経が関わる

・人間の排尿は、下腹神経(交感神経)と骨盤内臓神経(副交感神経)の2種類の自律神経支配である。

・排尿時はやっぱり副交感神経優位になっていた方がよい。

・現代社会はほっといてもストレス過多なので、排尿時くらいはリラックスする→21秒じっくり排尿することは重要。

・排尿中も「はよ出ろや」と思ってしまと、交感神経優位になり過ぎて、副交感神経への切り替えができない。

 

今ここにある尿道をとおるオシッコの動きに集中することによって、

 

交感神経優位の状態から、副交感神経優位に切り替わり、ホッとする。

 

3-2. マインドフルネス排尿

 ・小便器のハエのマークに当てる仕掛けがあったとしても、あえて目を閉じて、全身で小宇宙(コスモ)を感じ、それを己の尿道に集中させて押し流す。マインドフルネス排尿。

・忙しい現代人こそ、無駄な時間と思わず、心を整える時間として排尿の21秒を有効活用するのがよい。

・排尿はそもそも尊い行為です。

 

バンダナ先生のまとめ

 

・オシッコにかける約21秒は私たち哺乳類にとって皆同じで最適な時間です。

 

・オシッコに、内なるストレスを全て排出し、副交感神経優位になり、ホッとする。

 

 

オシッコの時間21秒に心を整え、優しい心になって、トイレから戻ろう!

 

バンダナ先生のおまけ

 

       辛い時は、オシッコが出なくてもトイレに行って、21秒間泣いてもいいよ!

 

イグノーベル賞:

1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。

13年連続日本人が受賞しています。バンダナ先生も? いや、やはりノーベル賞を!

No.20191003 HSPの起源とバンダナ先生がHSPの研究を始めた起源

 

1. HSP (ヒートショックプロテイン) の起源

 

HSPがいつ頃から存在したかは、確かな確証はありませんが、私的には、生命誕生とともに存在したと思っています。

 

地球が誕生したのは45億年前です。その時の主成分は、水素(H2)、水(H2O)、メタン(CH4),アンモニア(NH3、酸化炭素(CO)でした。これだけあれば、生命誕生の成分は、十分です。現在、118種の元素が地球上で発見されていますが、我々の身体を構成する元素は、水素(H)、酸素(O)、炭素(C)、窒素(N)で99.3%を占めます。我々の体を細かく細かく分けて、もうこれ以上分けられないという物質が原子(元素)で、身体全部の原子数の63%がH、25.4%がO、9.5%がC、1.4%がNで、これら4つの元素で我々の体の99.3%を占めるのです。

その他カルシウムが0.31%、リンが0.22%、存在しますが、桁はずれに少ない。時々、人体の素朴さと複雑さに感激してしまう。美人とか、かっこいいとか、イケメンといっても、所詮、H,O,C,Nで出来ているのです。

 

みんな!見た目じゃない、中身は、誰でもH,O,C,Nなんだから、みんな同じだ!

 

このH,O,C,Nが、紫外線や宇宙線、自然放電のエネルギーで、くっつき合ったり、離れたり、壊れたりしながら、色々な有機物(炭素を含む化合物)ができた。そして、地球誕生から10億年たった、35億年前に偶然と必然が相まって、最初の生命が海の中で誕生した。生命というからには、自己増殖できなければならない、すなわち遺伝子、DNAが必要です。

 

なぜ、DNAは、2本鎖のらせん構造なのか。紫外線のエネルギーでは1本鎖は切れても2本鎖は切れない。紫外線でDNAの1本鎖が傷害されても、残った正常の1本鎖をお手本にDNAを修復すれば、生き残れるのです。

なぜ、陸上でなくて海水中なのか?---どっちでもよさそうですが、すごく違う!

 

陸上では、強い紫外線や宇宙船が降り注ぎ、火山活動も活発で、生命誕生そして生物が生きていくにはあまりに厳しい状況だったと思われます。

 

また、海水中の方が、紫外線も弱まるし、なんといっても水の中ではいろいろな化学反応が起こりやすいのです。水は、本当に、すごいんです。水は、多くの物質を溶かすので、溶けた物質がお互いに自由に反応し会い(出会い系サイトみたいです)、反応仕合い新しい物質ができては壊れ、ついに生命誕生です。

35億年前の地球は、紫外線はめちゃくちゃ強く、宇宙線もやたら降り注ぎ、雷のような自然放電もゴロゴロ、ピカピカなっていたでしょう、暑かったり、寒かったり、それらの過酷なストレス環境に備え生き抜く物質の備えが必要でした。

 

そうです、ストレスから生き物を守ってくれるHSPが必要不可欠だったのです。

 

よって、最初にできた細胞のDNAにはHSPを作るためにHSPの遺伝子があったに違いありません!

 

2. バンダナ先生がHSPの研究を始めた起源

 

 私は、大学生の頃は生化学を、卒業後の愛知医科大学では、最初、血液の凝固(血液が固まること)・線溶(固まった血液を溶かすこと)の研究をしていましたが、故あって“放射線医学講座”に移籍***することになりました。放射線医学では、治療・生物学・物理学部門があり、放射線生物学を担当しました。

 

最初、がん細胞やがんを移植したマウスの放射線治療*や抗がん剤治療**を研究していましたが、時間的に自由が利く、がんの温熱療法の研究を始め、HSPと出会いました。温熱療法では、1度温熱療法をすると熱に耐性ができ、続いて温熱してもがん細胞が熱に強くなり、死ななくなってしまいます(温熱耐性)。

 

よって、温熱療法は週1回、多くて2回しか実施できません。しばらくしてこの温熱耐性物質がHSPだと判明しました。多くの温熱研究者は、週に何度も温熱療法ができるように、何とか、このHSPをなくす方法を研究していました。 私は、この温熱耐性物質HSPを逆に利用することを考えました。

 

実は、熱刺激で増加したこのHSPは、熱ストレスだけでなく、様々なストレスから細胞を守ってくれることが分かりました。ガン治療にとってはHSPは“厄介者”ですが正常細胞にとっては、ストレスから細胞を守ってくれる“正義の味方”です。

 

 HSPはトランプのジョーカーです。どんなストレスにでもHSPというジョーカーを出せば切り抜けます!

 BJ(ブラックジャック)というJ(ジョーカー)を出せば外科手術で切り抜けます(ダジャレですがBJは好きです)。

 即ち、熱ストレスでHSPを増加させたネズミ(40℃で加温したネズミ)は、熱ストレスに強くなるだけでなく、水浸拘束ストレス(ねずみを固定して水に浸ける)での胃潰瘍や、紫外線ストレス、生物テロ(毒素)、疲労など様々なストレスに強くなる、即ち、HSPにはストレスを防ぐ働きがあるというわけです。

 

 そこで、ネズミを加温してHSPを増やして、ストレス潰瘍の防御実験をしたり、ネズミを温めて、筋肉の疲労実験をしたり、思いつくまま実験しました(著書参照)。 何度も実験し、これは、人にも適用できると確信し、まずは、スポーツ分野での実験を重ねました(オリンピックにも適用)。

 

 当時は、誰も知らないHSPをきっと生物の、ヒトの健康に役立つと確信し、「HSPを市民語に!」と大きな希望をもって研究のみでなく、講演活動、メデイア活動も始めました。

 

 と、ある日、がん患者さんが研究室におとづれ、また、バンダナ先生の人生は、変わっていくのです------続く。

 

 

*マウスの足に移植したがんが放射線を照射すると小さくなることを確認し、最初は、放射線って効くんだと感動したものです。(効かないガンもあるが)

 

**抗がん剤は低用量では効果がなく、適用量でガンは小さくなりますが、高用量投与するとがんが小さくなる前にマウスは死亡し、初めて抗がん剤の恐ろしさを知りました。

 

***人には、大きな転機があります。私にとっては、まずは、「故あっての、故」と「放射線医学講座への移籍」です。血液の研究ではHSPには出会えませんでした。放射線医学に移籍したからHSPに出会えたのです。なぜ放射線医学だったのか、それは、貴重(合格率が近年約24%、当時約16%)な第一種放射線取扱主任者免許を持っていたからです。なぜそんな貴重な免許をもっていたか、---。                                            

 

これは、偶然と必然です。

 

大学4年の夏に受験し、奇跡的に合格したのです(偶然)。

なぜ受験したか、----大学受験で失敗したので、大学院は某有名国立大学へと入学願書を取りに行ったところ、既に願書締め切り、---またもや失敗。

 

仕方なく母校の大学院を受験しましたが、何か自分にやっておきたいと、---なんでも良かったのです、放射線、アイソトープ等全く興味なく、好きではなかったのですが、何しろ難しくて受からないという、そんな困難なものに挑んで見たいとの思いだったと思います。

 

大学4年の夏休み、みんな最後の休みと旅行や遊びに忙しい時に、密かに図書館に通い、なんでこんなことやらなきゃいけないのかと思いつつ勉強していました。(今は、すっかり忘れた)。合格するなど思ってもみなかったので(教授も合格できなかった試験に学生の自分が合格するなんて)、奇跡です。

 

神様は、凡人でも頑張れば奇跡が起こることもあるいうと証を示したのでしょう。おかげで、私は“賢いやつ”と間違えられるようになりました。何はともあれ、この免許は私がHSPと出会う1歩を与えてくれた(必然)と同時に、子供たちの大学学費に貧窮していた時に、この貴重な免許(持ってる人が少ないので)のおかげでアルバイトもでき助かりました。

 

 

バンダナ先生からの結構、真面目な教訓

 

               みなさん、少々辛くても、免許はとっておいたほうが良い!

 

大学生諸君、若者よ!何か1つでもよい、困難なことに挑んでみよう.

 

必ずや、将来、君にとっての偶然が必然になる。

 

No.20190914「バンダナ先生の2019 日本ハイパーサーミア学会回顧録」

今回は、バンダナ先生の真面目な学会発表の模様をブログにしてみました。

 

まず、講演会ではバンダナをしますが、学会発表ではバンダナはしません。

 

(あいつ、“変“と思われるので)

 

「ハイパーサーミア」は聞きなれない言葉かもしれませんが、日本ハイパーサーミア学会は“がんの温熱療法”の学会です。この学会の特徴は、温熱治療機を使用してのがん治療に携わる医師のみでなく、温熱治療機や温度測定技術を研究している理工学系の研究者、がんやがん治療に関する

 

分子生物学や免疫系の基礎研究者、がん患者さんの温熱治療をサポートする看護師、温熱治療機を操作する技師、と非常に多くの分野の人々が集まる学会です。学会員430名ほどのマイナーな学会ですが、今年は、967日、埼玉県川越市のウエスタ川越で開催され、参加者約380名と例年になく多くの参加者でした。

 

私の研究は、ハイパー(高い温度)ではなくマイルドな温度よる温熱治療なので、さらにマイナーな研究になります。しかし、一般の方には、身近なお風呂の4042℃での研究なので非常に日常的な研究です。日本では、あまり日常的な研究は軽視される傾向にありますが、それにもめげず(ちょっとめげる時もある)、ヒートショックプロテイン (HSP) を増加させるマイルド加温療法とHSP入浴法の研究を続けています。

 

 今年は。第36回大会でしたが、私は、この学会がまだ研究会だった頃からの会員で、ずいぶん前から代議員になっており、シンポジウムやワークショップ、一般演題と良く発表したり座長をしたりと真面目に参加してきました。ふと思い起こすと、毎年学会発表をしており、なんと「皆勤発表賞」ではないかと思います。愛知医科大学所属のピーク時には約20の学会・研究会に所属し、年間大・小約15演題発表してましたから、結構なペースです。論文を書いたり、勉強するのはあまり好きではありませんが、実験が大好きでしたので、学会前は徹夜もしばし、私の場合、体力75、能力25で研究生活を乗り切ってた感じです

 

 さて、本題の日本ハイパーサーミア学会ですが、今回は2演題発表しました。

 

1.HSP入浴法の継続は身体機能を高め、生活の疲労や危険を軽減しQOLを高める」

 

(株)バスクリンと昨年実験した共同研究です。

 

HSPを増加させるHSP入浴法を週2回、3週間継続する実験です。今まで、1回入浴の様々なHSP入浴法を検討してきましたが、健康維持のためには、やはりHSP入浴法を継続し習慣化することが重要と考えHSP入浴法を3週間継続しました。

 その結果、

1)リンパ球中のHSPが増加する、

2)血管の硬さが減少(血管の弾性が増加)する、

3)右手握力が増加する等、身体機能が向上し、

4)危険マーカーである血漿HSPが減少する、

 5)体力テスト後の疲労が軽減する、

6)心理テストPOMS2の緊張が低下する、

 

自己疲労度チェックで疲労が軽減するなど精神的疲労や危険が軽減します。

 

すなわち、HS入浴法を週2回、習慣化して実践していると身体機能も向上し、精神的にも安定し日常生活のQOL(生活の質)が向上するという結果です。

 

是非、みなさんもHSP入浴法を習慣にしてください。

 

2.マイルド加温療法併用による低用量抗がん剤治療の有効性の基礎と臨床」

 

 愛知医科大学時代からの基礎実験と臨床研究の総説的発表です。

 

膀胱がん細胞をマイルド加温(4042℃)で加温すると、通常量の抗がん剤の1/10量でも通常量の抗がん剤と同様のがん細胞死滅効果が得られるという基礎実験と膀胱がん患者さんの抗がん剤治療にマイルド加温を併用すると抗がん剤のみの奏功率45%が83%に増加するという臨床研究の報告です。患者さんへのアンケートでも、QOLの向上80%、副作用軽減94%とがん患者さんにとっても優しい抗がん剤治療だったという結果です。

 ハイパーサーミアの温熱治療機はなん千万と高価な機械で人手も必要ですが、マイルド加温装置は数十万の安価な装置なので、一般のクリニックでも容易に実施可能です。

 

また、副作用が軽減されるので、高齢者や体力のない患者さん、緩和ケアの患者さんでも適用できます。是非、一般のクリニックでもマイルド加温療法を併用した低用量抗がん剤治療を実施していただきたいと願っています。医療面では医療費削減、患者さんにとっても、高額な抗がん剤治療費が軽減されます。

 

3. 「ハイパーサーミア併用した低用量抗がん剤治療」の第一人者赤木純児先生

 

今年の学会での私の第一の目的は、3.の臨床研究を実施している赤木純児先生(玉名地域保健医療センター)とお会いすることでした。

 

赤木先生は免疫が御専門で、日本ハイパーサーミア学会には所属していませんが、シンポジストとして「ハイパーサーミアによる免疫誘導」というタイトルで御発表でした。私の発表2.も聞いて下さり、ラッキーでした。

 

 実は、赤木先生は、ハイパーサーミア(マイルド加温療法でも良い)を併用すると、抗がん剤の量を1/31/4で標準量と変わらない臨床効果が得られると報告なさっており、その元になる基礎実験が、私の2.の発表での細胞実験で、4042℃のマイルド加温を併用すると1/10量の抗がん剤でも常用量と同様の効果があるという論文(Itoh Y. et al :Experimental Therapeutic Medicin.1:319-323,2010)だったのです。それを、赤木先生は臨床で実際のがん患者さんで実証してくださった、御高名な先生です。

 

 「なぜ、ハイパーサーミアやマイルド加温を併用した低用量抗癌剤治療が普及しないのでしょうか」、と赤木先生にお尋ねしたら、『ガイドラインがあるからでしょう。ガイドラインに反して治療するのは、かなりの勇気と信念が必要です』と。保険診療での抗癌剤治療はガイドライン(指針)に添って行いますので、どこの病院で抗癌剤治療を受けても同じです。逆に言えば、このガイドラインで治療していれば、ほぼ安全ということです。もし、低用量で実施し、効果が無かったら、ガイドラインに反したからということになりかねません。通常量でも効果が少ないのに、低用量なんてとても無理、という場合は、通常量抗がん剤にマイルド加温を併用すれば、より効果が認められるので、どちらにしてもマイルド加温を併用して欲しいと願っています。

 

**診療ガイドラインとは、医療現場において適切な診断と治療を補助することを目的として、病気の予防・診断・治療・予後予測など診療の根拠や手順についての最新の情報を専門家の手で分かりやすくまとめた指針である。

 

おまけ:おまけ大好きです!!

 

 

 では、なぜマイルド加温療法を併用すると抗がん剤の量を減らしても治療効果が得られるのでしょうか。

 

 

1.    マイルド加温療法は、血流を増加させ、がん細胞への抗がん剤則り込みを増加させます→→低用量抗がん剤でもがん細胞にたくさん取り込まれるので、標準量の治療効果が得られます。

 

2.    細菌などに感染すると免疫系が活性化されますマイルド加温で温めれば免疫系が活性化(細菌に感染してなくとも)されます→→さらに、マイルド加温ではヒートショックプロテイン・HSPを増加させます→→→HSPは特にがん治療に関与する免疫、がん免疫を増強します→→→→がんの治療に効果的なのです。

 

今回は、私の地味な研究課題である、HSPを増加させるマイルド加温療法とHSP入浴法の研究の学会発表となぜマイルド加温併用の低用量抗がん剤治療が普及しないのかの医療界の問題にも迫ってみました。

 

希望としては、“マイルド加温併用の低用量抗癌剤治療”が「ガイドライン」に盛り込まれ、“保険診療”なれば、最高です! 

 

  ***本文中のHSPHSP70のことです。

No.20190627「おならとげっぷの分れ道」

「おなら」と「げっぷ」の分れ道

 

 このブログのコーナーは、結構多くの皆さんに読んで頂いております。本当にありがとうございます。

 

 なんと言っても好評だったのが、うんこシリーズ、特に「うんこと下痢と大腸癌」。

  そこで、今回は、うんこと言えば、次は、「おなら」でしょ! と言うことで、、、

「おなら」について、すガスがしく(既にここにおならのガスが入っている)解説したいと思います。

 

1. そもそもおならは、何からできるのか。

腸内で発生したガスと思われがちですが、それよりも食べ物と一緒にのみ込んだ空気が一番の原因です。実は、おならげっぷも、同じもので、成分(本体)は、空気です。

 

但し、息を吸った時に吸い込んだ空気は気管を通って、肺に行くので、おならやげっぷにはなりません。しかし、食べ物と一緒にのみ込んだ空気は食道を通って、胃や腸に行きます。胃に入った空気の大部分は逆流して、げっぷとして口から出ていきます。そして、一部の空気は水や食べ物と一緒に腸へ移動します。一度腸まで移動した空気は、胃へ逆流することはできなく、おならとして肛門から出ていくのです。おならの成分で最も多いのは、空気中(窒素80%+酸素20) に含まれる窒素、酸素、二酸化炭素、水素、それに硫化水素などが加わります。

 

例えば水を10ml飲むと、胃に約18mlもの空気が入り、その一部はげっぷとして口からでますが、余ったものは腸に移行して、おならとして排出されます。

 おなら」になるか、「げっぷ」になるか、それが問題だ!

 

飲み込んだ空気が胃の中にいる時はげっぷとして入口である口から出され、流されて腸へ行くと最後の出口の肛門からおならとして出ていくおならげっぷの別れ道は胃と腸の別れ道。

 

同じ人でも、働く場所で、北海道では雪子と呼ばれ、沖縄では陽子と呼ばれたりするように(ちょっと違うか?)。

同じ飲み込んだ空気でも、肛門から出ればおならと呼ばれ、口から出ればげっぷと呼ばれます。

 

 ただ、おならの方が、少々臭い。

 

腸内のガスの9割は体外から口と鼻を通って入ってくるもので、残りの1割は体内の微生物により造られます。小腸の下部や大腸腸内細菌の作用によって腸内ガスを発生します。このガスのほとんどは腸管から吸収されますが、吸収しきれない分が肛門から排出されます。よって、おならの成分の99%は無臭のガス(窒素・酸素・二酸化炭素・水素・メタン)ですが、僅か1%含まれる硫化水素が悪臭の原因です。

 

*メタンガス(都市ガスの主成分)は本来無色・無臭ですが、法律でガス漏れ検知のため、臭いのある付臭剤の添加が義務付けられているので、臭い

2. おならについて知られていること

 

 

1)成人のおならの回数、量と性差

 おならの回数:10回/日 (5~20回)、おならの量:700ml/日(500~1500ml)、性差:無し

 

2)赤ちゃんのおならと高齢者のおなら 

 年齢とともに臭いは強くなります加齢によって胃腸の機能が衰え、食べ物の消化も段々と遅くなっていき、胃や腸に長く留まるようになります。長い間腸に停滞したガスは発酵が進んでいるため、臭いのきついおならや便になります。

   臭さの原因の硫化水素は、主に大腸に存在する嫌気性細菌(酸素がない状態で増殖する細菌)が発生させます。

 

3)音がするおならと音のないおなら

  おならの語源は、「鳴らす」が→「鳴らし」になり、接頭語の「お」が付いて→「お鳴らし」が略され→「おなら」となりました。よって、音がした場合が「お鳴らし」「おなら」で、音がしない場合は「屁」と言うことが多いのです。(おならは医学的には屁という

 

4)イモ類など食物繊維の多い食べ物でおならが出やすい?

 食物繊維は大腸でしか処理されないため、食物繊維の多い食物を多く食べると、腸内細菌の活動が活発になり、ガスの量も多くなります。その際、大腸で乳酸菌などによって水素メタンのガスが多量に発生しますが、全くの無臭です。

 

、ねぎ類、にんにく、にらなど硫黄分が多い食べ物を多く食べると、大腸でウェルシュ菌などによって分解される時に腐敗し、硫化水素二酸化硫黄二硫化炭素インドールスカトールなどのガスが大量に発生し、匂いの強いガスが発生します。

5)おならを沢山する動物は?

 オナラをする1位はシロアリ。2位はラクダ、3位はシマウマ。ベジタリアンな人は8位で、そうでない人は9位(ベジタリアンの方が、ガスをたくさん発生する

 

6牛の「おなら」と「げっぷ」は地球温暖化、それともエネルギー源?

  1頭がげっぷやおならとして放出するメタンガスの量は、1160320リットルにも上ります。メタンはやがて、牛の正面玄関からはげっぷとして、裏口からはおならとして放出されます。環境にとっては迷惑千万な話です。でも、これを大気に排出する前にメタンガスを抽出して車や冷蔵庫のエネルギーに有効利用する「エネルギー牧場」の研究も有り。肉も牛乳もエネルギーも、モウ、モウ、すごいです。

 

7)宇宙ではおならはどうなるのか?

 無重力空間でおならをすることは、地上とは違い大問題となります。おならの匂いが消えるのは空気に混じり拡散するからであり、宇宙では空気と混じリ合わないため、おならのガスは固まり、あたりを漂うこととなります。そのため、宇宙船内でおならをすることは禁止され、必ずトイレですることになっています。おなら1つで命取りにもなるのだから怖い。」

 

地球ではおならは拡散して、自然に限り無く臭いも薄くなる---地球っていいな、自由におならできて。

8登山に行くと “おなら”がよく出る?

 約標高1,500mの上昇で、“おなら”の回数が2倍以上になり、高所でおならが増えることHAFE(High Altitude Flatus Expulsion)と言います。低い気圧のもとではあらゆる気体が膨張するので、標高が高く気圧の低い山では、腸内のガスも膨らんでお腹に張りを感じるからです。

 

一番大事なのは、“おなら(うんこ、おしっこも)”を我慢しないこと!

3. 我慢したおならはどこへいくのか! ダジャレ:へい()、何処へ。ちょう()と町(ちょう)へ。

 

おならの行方-1腸にたまる

 おならを我慢すると、腸内にガスがたまり、これが横行結腸および膵臓・胆嚢などの周辺臓器をも圧迫し、腹痛や便秘の原因になります。さらに、悪玉菌や有害ガスが増加することで、腸内(小腸・大腸)に発がん性物質などを発生させる可能性もあります。臭いの主成分の硫化水素は腸管から吸収されず残るので、後で出るおならは臭くなります----素直に、おならは出しておいた方が良いですよ、後がくさい・怖い!

 

おならの行方-2皮膚や口から排出される

 腸内にたまったおならは、腸管から再吸収(酸素、二酸化炭素、水素は吸収、窒素は残る)されて血液中に溶け込み、全身へと運ばれます。血液中に溶け込んだおならは、皮膚や呼気から体外へ排出され、体臭や口臭がきつくなることも!----我慢できたからと油断大敵。気づかないところから出てるかも!

 

**げっぷとはちょっと違うが、気になる口臭とは、

口臭が腸内ガスに近い臭いを発することがあります。これは便秘しているから腸内ガスが吸収され血管内を運ばれ、から放出され口腔に至る為です。

 

4. ガスがたまりやすくなる原因と、それらの解消法

 

1)ガム

チューインガムをかむと、通常より多くの空気を吸い込むことになり、ゲップやオナラのもとになる。

 

2)ストローで飲む

ストローで飲み物を吸い込むと、空気も吸い込むことになり、おなかにガスがたまる。

 

3)早食い

食べ物を急いで食べると、空気も大量に飲み込んでしまう。

 

4)食物繊維を一度にたくさん食べる

 食物線維の多い食べ物を一度にたくさんとると、ガスがたまる元になる。カリフラワー、ブロッコリー、緑の葉物野菜といった食べ物をとると、膨満感やおなかの痛みの原因にもなる可能性もある。

 

5)喫煙

タバコを吸うときにも空気を吸い込みます。

 注意:口から胃に入った空気の量が、おならの量に大きく影響する。

ホットするおならの話しを1つ。

 

子供が小学校低学年の頃、素早く近寄ってきて、

「母さん、僕、おならを自由に出せるんだよ」

 

と言って、「ぷう」とおならをして、また「ぷう」、「すごいでしょう」と言って、走り去った。

 

それを聞いて、「すごいな、うちの息子は」と思ったものです。

 

当時、子供たちの間では、おしっこを遠くまで飛ばすこと、おならを自由に出せること、

 

おならが臭いこと、等が自慢のようで、そういう特技?を持つ子が、みんなからの羨望を集めていました。

 

 

 おなら、うんこ、おしっこなどの生理現象は、我慢しないで、出すこと!

 

子供の頃のように、誰でもが、“おなら(うんこ、おしっこ)”と普通に言えて、

 

トイレに行ける、そんな社会がいい。

No.20180213「お風呂大好き パート2」時間のいろいろ

1.入浴時間

 私たちが確立した「HSP入浴法」の入浴時間は、40℃の湯なら20分、41℃の湯なら15分、42℃の湯なら10分です。

入浴時間が比較的長いのが特徴です。

この入浴時間を短く感じたり、長く感じたりすることができます。砂割り、時間には、物理的時間と心理的時間があるのです。

 

・物理的時間は、10分、20分と時計を使って計る時間のこと。時計で計れば、時間はいつでもどこでも同じ間隔を保って、同じように進みます。

 

・心理的時間は、楽しい時間はあっという間に過ぎるのに(私の講演を聞く時のように)、退屈な講義はとても長く感じるという主観的に感じる時間のこと。同じ物理的時間でも、その時間を長く感じたり、短く感じたりします。

 

修行しているみたいに、じっと湯船に浸かって待つHSP入浴法の15分の入浴時間は長く感じますが、運動しながらの入浴(「運動するHSP入浴法」)、マッサージ田歯磨きをしながらの入浴は短く感じます。クラシックを聞きながらのHSP入浴法より、ロックを聞きながら(ロック好きな人の場合)のHSP入浴法の方が、入浴時間が短く感じます。

 

 まさに、同じ15分なのに、心理的時間の感覚が違うからです。